しださがし

福岡県のシダ植物を中心に見識を記録していきます。無断での転用・転載は禁止。

ツクシワラビ

種名:ツクシワラビ

(Diplazium chinense (Baker) C.Chr. x D. fauriei Christ, Athyriaceae)

解説:ホソバノコギリシダとヒカゲワラビの雑種。

場所:福岡県西部

確認日:2017.8.26

f:id:shidasagashi:20170826204420j:plain

f:id:shidasagashi:20170826204413j:plain

f:id:shidasagashi:20170826204406j:plain

国内でおそらくここだけ(筑紫)の雑種、ツクシワラビを探してきました。

ホソバノコギリシダとヒカゲワラビが混じるのかよ!とダンドシダ並に驚きの雑種です。筒井さんが図鑑に記述されていた通り、葉形や葉質は多様で、上の写真に掲載したように様々な特徴を示す個体・葉が確認できました。

最初の2枚の葉は今春展葉したと思われる葉で、最後の葉は最近(夏)展葉したと思われる葉です。葉質が全く異なりますね(どっちも実葉)。

 

親種も載せときます。

f:id:shidasagashi:20170826204750j:plain

ヒカゲワラビ(3回羽状複葉)

 

f:id:shidasagashi:20170826204734j:plain

ホソバノコギリシダ(羽状複葉)

 

ここからはツクシワラビの特徴を載せます。

f:id:shidasagashi:20170826204359j:plain

f:id:shidasagashi:20170826204351j:plain

最下羽片の様子(肉厚の葉)。小羽片が独立しかかっています。ホソバノコギリのようにやや革質で、軸に対して直角に並ぶ様子は、その側羽片をイメージさせます。一方小羽片の鋸歯の様子はややヒカゲワラビに似た感じがします。

 

f:id:shidasagashi:20170826204555j:plain

軸上にはやや微毛(腺毛?)があり、これはホソバノコギリの特徴かな。

 

f:id:shidasagashi:20170826204537j:plain

ちなみに夏葉だとこんな感じで、前の春葉と比べると明らかに薄く辺縁がやや反り返る様子もありません。でもヒカゲワラビに比べると厚く、草質と紙質くらいの違いです。

 

 

f:id:shidasagashi:20170826204529j:plain

ツクシワラビ最下羽片のソーラスの様子(春葉)。

以下のホソバノコギリのソーラスに似ています。

 

f:id:shidasagashi:20170826204727j:plain

ホソバノコギリシダの側羽片。

 

f:id:shidasagashi:20170826204521j:plain

ツクシワラビ夏葉の側羽片ソーラス。

以下のヒカゲワラビのソーラスに似ています。

 

f:id:shidasagashi:20170826204742j:plain

ヒカゲワラビの側羽片。

ツクシワラビではヒカゲワラビよりも軸と辺縁の中間に配列するようです。

 

f:id:shidasagashi:20170826204758j:plain

ツクシワラビの鱗片は基部で黒色、上部にかけて濃褐色でした。

 

春葉と夏葉は便宜的にそう呼んだだけですので悪しからず。

ただ、異なる形態の葉を同一個体が出しているのは確かなようです。もちろん個体によってややホソバノコギリ寄りだったり、ヒカゲワラビ寄りだったりもするようです。が、両親種とは明らかに異なる形態を備えており、一見で識別することができます。

アイトガリバイヌワラビ

種名:アイトガリバイヌワラビ

(Athyrium iseanum var. iseanum× A. iseanum var.angustisectum, Athyriaceae)

解説:ホソバイヌワラビとトガリバイヌワラビの雑種。

場所:福岡県西部

確認日:2017.7.8

f:id:shidasagashi:20170820215823j:plain

ホソバイヌワラビとトガリバイヌワラビを載せたらこいつも載せねばと。

トガリバのようにやや尾状感がありますが、羽片や小羽片、葉身が細身であること等にホソバイヌワラビの特徴が見受けられます。

 

f:id:shidasagashi:20170820215808j:plain

最下羽片の様子(ピンボケすみません)。

f:id:shidasagashi:20170820215818j:plain

アイトガリバの葉身中部の側羽片の様子。

 

以下のホソバイヌワラビ(2個体)とトガリバイヌワラビと比較してみます。

f:id:shidasagashi:20170820215227j:plain

ホソバ葉身中部の側羽片(裂片の間隔がやや広いタイプ)。

f:id:shidasagashi:20170820215037j:plain

典型的?なホソバの最下羽片も一応。

 

f:id:shidasagashi:20170820215606j:plain

トガリバ葉身中部の側羽片(小羽片)。

 

アイトガリバでは、小羽片がホソバに比べて三角状にやや幅広くなり、裂片の切れ込みもちょっとだけ深めです。また、ホソバよりは切れ込もうとしている感じがあります。

 

f:id:shidasagashi:20170820215801j:plain

各軸はやっぱり多毛で、ソーラスも鉤形が多いです。

 

f:id:shidasagashi:20170820215754j:plain

鱗片も一応掲載しますが、ホソバとトガリバの特徴がどう現れているのかまだ認識できておりません。

 

違いが微妙と思われた方もいるかと思いますが、実際に微妙で、幼株だと識別できる自信はあまりありません。

掲載した個体のように、ホソバ的でありながら、小羽片はやや幅広で、羽片がトガリバ的に尾状である場合ですと、現地でもピンときます(胞子は不定形でした)。

 

小羽片の切れ込み方は、ホソバ〜アイトガリバの間でしばしば迷いますが、トガリバではだいたい基部の裂片は独立するくらいに切れ込んでいると思うので、ポイントの1つになるのかなと。

でもまぁ、1つの形質に拘るよりも、葉身の形状+羽片の尾状度+小羽片の形態(+胞子)を総合的に判断するのが一番良いのかなと思いますね。

トガリバイヌワラビ

種名:トガリバイヌワラビ

(Athyrium iseanum Rosenst. var. angustisectum Tagawa, Athyriaceae)

解説:ホソバイヌワラビの親戚。

場所:福岡県西部

確認日:2017.8.19

f:id:shidasagashi:20170820215451j:plain

トガリバイヌワラビ①

f:id:shidasagashi:20170820215444j:plain

トガリバイヌワラビ②

ホソバイヌワラビと普通に混生する種です。変種とされていますが、ホソバとの間に胞子が不定形の雑種を生じます(アイトガリバイヌワラビ)。

ホソバに比べて、羽片は丸っこく幅広(なので、葉身あたりの羽片数も少なめ?)、羽片先端がやや急に狭まるため、ホソバに比べて顕著に尾状になる印象を持っています。

参考までに前の記事に掲載したホソバ2個体↓。

f:id:shidasagashi:20170820215027j:plain

f:id:shidasagashi:20170820215044j:plain

 

細身のホソバとの違いは一目瞭然ですが、幅広で羽片がやや尾状になるホソバとの識別には迷う場合があるかもです。トガリバでは急に尾状になり、ホソバでは緩やかに尾状になる感じ?

また、トガリバでは最下羽片がより短縮し、ホソバに比べて丸っこくなっています。

葉身の最大幅が、ホソバでは葉身基部付近であるのに対し、トガリバでは葉身中部〜葉身基部にあるといった具合でしょうか。葉身中部の羽片が突出して長い個体をよく見かけます(気のせい?)。

 

f:id:shidasagashi:20170820215457j:plain

f:id:shidasagashi:20170820215427j:plain

トガリバ各個体の葉身頂部。

 

f:id:shidasagashi:20170820215020j:plain

ホソバの葉身頂部。

トガリバでは、側羽片・小羽片が幅広で、間隔が広めであるため、やや隙間が多いような印象を受けます。①の個体のようにある程度育った個体では、頂部の側羽片がやや開出ぎみになっている場合をよく見かけます。

また、トガリバでは急に尾状になる感というのも伝わるかなと思います。

 

 

f:id:shidasagashi:20170820215435j:plain

トガリバ最下羽片。2回目ですが、羽片はやや短縮し、丸っこい(幅広)。

 

f:id:shidasagashi:20170820215606j:plain

トガリバ葉身中部の側羽片。

 

f:id:shidasagashi:20170820215227j:plain

これはホソバの葉身中部の側羽片。

トガリバでは、小羽片がやや幅広で、裂片の間隔が広く、切れ込みが深いことがわかるかと思います(小羽片の基部の裂片が独立するくらい切れ込む個体が多い)。

 

 

f:id:shidasagashi:20170820215625j:plain

トガリバの裏面。軸はホソバ同様に有毛で、ソーラスは軸より、鉤形のものが多く混じります。

 

f:id:shidasagashi:20170820215611j:plain

ホソバ同様、トガリバにも顕著な突起が常にあります。

 

f:id:shidasagashi:20170820215618j:plain

鱗片もホソバ同様に褐色。ホソバとの違いがどのくらいかはよくわかりません。

 

一応、胞子が定形であることを確認した個体を掲載してますが、ヤマイヌワラビとトガリバとの雑種をまだ見つけておらず、何か違いましたらどなたかご指摘ください。

ホソバイヌワラビ

種名:ホソバイヌワラビ(Athyrium iseanum Rosenst., Athyriaceae)

解説:葉面に突起があるイヌワラビと言えばこれ。

場所:福岡県中部、西部

確認日:2017.8.19

f:id:shidasagashi:20170820215044j:plain

ホソバイヌワラビ①

f:id:shidasagashi:20170820215027j:plain

ホソバイヌワラビ②

そのシダ見つかるのかよ!という種・雑種ばかり掲載してきましたので、基本種?についても掲載していきましょう。福岡県内に戻ります。

上の①は受け入れやすいホソバ、②はトガリバイヌワラビやアイトガリバイヌワラビと誤認されるかもしれないホソバだと思っています。ちなみに②も①と同じ葉をつけていました(右下)。

葉面に光沢は無く、むしろツヤ消し感があり、粉っぽい色合いをしていました。

やや2形を示すシダで、春先には地面に這いつくばっていますが、後から写真のように葉を立ち上げます。

 

f:id:shidasagashi:20170820215037j:plain

①の最下羽片。

f:id:shidasagashi:20170820215227j:plain

②の最下羽片の1つ上。

②ではやや小羽片が幅広、裂片の切れ込みが少し深くなっています。小羽片はだいたい深裂でたまに中裂くらいの個体もいます。羽片には明瞭な柄があります(カラクサイヌワラビとヤマイヌワラビの中間長くらいかな?)。

 

f:id:shidasagashi:20170820215150j:plain

羽軸・小羽軸状には顕著な突起が生じています。トゲカラクサのように出たり出なかったりはせずに、安定して突起をつけています。トゲヤマよりは肉厚です。

羽軸表面が有毛であることも確認できます。

 

 

f:id:shidasagashi:20170820215159j:plain

羽軸裏面も有毛(多毛)です。ソーラスは軸寄りで、鉤形のものが頻繁に混じります。

 

f:id:shidasagashi:20170820215218j:plain

葉身の頂部には、無性芽をつけることがあります。トガリバはつけないみたいです。

 

f:id:shidasagashi:20170820215207j:plain

鱗片は褐色でやや幅広、カラクサやヒロハイヌワラビに比べるとやや小さめでした。

 

ホソバイヌワラビはスギ林の林床等、低山地ではまず普通に見かける種です。

葉身が細長い個体、やや幅広の個体(狭卵形くらい?)、小羽片の裂片があまり切れ込まない個体、裂片の感覚がやや広い個体等、変異の幅はある程度あります。

また、トガリバイヌワラビとの雑種であるアイトガリバイヌワラビは混生地ではまず確認できると思いますが、識別が難しい場合もよくあります。

 

基本的には、各軸の突起、有毛、ツヤ消し感、小羽片の切れ込みで同定することができる種です。トガリバやアイトガリバとの識別は別の記事にて。

 

シダ植物が見えるようになることへの近道は、これがA種、これがB種、これがAとBの雑種だと理解するのではなく、A種の変異はこのくらい、この雑種はA種寄り、この雑種はB種寄りと変異の幅を学ぶことだと思っています(適当)。

ハガクレカナワラビ

種名:ハガクレカナワラビ(Arachniodes yasu-inouei Sa.Kurata, Dryopteridaceae)

解説:オニカナワラビ似で芒が特徴の種。

場所:佐賀県

確認日:2017.8.19

f:id:shidasagashi:20170819224324j:plain

ハガクレカナワラビ①(実葉)

f:id:shidasagashi:20170819224317j:plain

ハガクレカナワラビ②(実葉)

なぜか佐賀県になりましたが、ちょっとハガクレカナワラビの様子を見に行ってきました。写真はどちらも昨年見つけた自生地に生育する個体(自生地は全て自分で探してきた派(トゲヤマ除く))。

本種の詳細な特徴についての情報は図鑑以外にありませんので、類似種でありその辺によくいるオニカナワラビとの違いを比べていこうと思います。

 

f:id:shidasagashi:20170819225009j:plain

オニカナワラビの葉身全体(実葉)。やや厚ぼったく、重たい感じがします。

頂羽片は両種とも、不明瞭だったり、やや鉾状にまとまっていたりします。

見た感じでは、ハガクレは軽い金属感、オニカナは重たい金属感(抽象的)。

 

f:id:shidasagashi:20170819224303j:plain

ハガクレ最下羽片(実葉)。特徴である芒がはっきりと確認できます。辺縁がものすごくわしゃわしゃしており面白いですね。

 

f:id:shidasagashi:20170819225001j:plain

オニカナ最下羽片(実葉)。芒は発達しておらず、またハガクレよりも厚ぼったい感じがします。また小羽片はより鋭頭でした。

 

 

f:id:shidasagashi:20170819224254j:plain

ハガクレ側羽片(実葉)

 

f:id:shidasagashi:20170819224954j:plain

オニカナ側羽片(実葉)。

やはりハガクレでは芒が顕著で、オニカナより葉が薄めなようです。

 

その他のハガクレの形態も掲載します。

f:id:shidasagashi:20170819224833j:plain

ソーラスは辺縁と軸の中間(この個体は不調だった模様)。

f:id:shidasagashi:20170819224824j:plain

葉軸には黒褐色の毛状の鱗片が密生しています。が、早落性なので扱っているうちに落としてしまいました(通常は写真の3〜4倍くらいの量の鱗片がある)。

オニカナよりは若干多いかもしれない(これは主観)。

 

f:id:shidasagashi:20170819224816j:plain

葉柄基部の鱗片は褐色、中部〜上部になると鱗片は黒褐色になっていました。

 

このように、ハガクレの特徴はやはり芒・葉の厚さであり、この特徴に基づけば簡単に識別できそう...に思えますが、もう少し複雑です。

f:id:shidasagashi:20170819224809j:plain

これは葉身が40cmを超えるくらいになったハガクレの側羽片(実葉)。小羽片は鋭頭になり、またやや厚ぼったくなっています。

オニカナかそれとの雑種じゃないの?と思った方もいるかもしれないので、この個体の裸葉を掲載しときます。

 

f:id:shidasagashi:20170819224803j:plain

しっかり芒が発達しており、葉も薄めなハガクレですね。さっきの実葉もよく見ると芒はあるのですが、小羽片自体が大きくなり、目立たなくなっていたようです。

 

現地でいくつかの個体を観察した限りでは、ハガクレの葉の薄さが同定のキーになるのは大株でない場合と裸葉についてのみのようです。

実葉では裸葉に比べて明らかに葉の厚みが増す場合が多く、また大株ではやや萎縮するために一瞬オニカナと迷うこともありました(萎縮とはハカタシダ、オニカナ、コバノカナワラビ等のカナワラビ類の実葉が、その裸葉に比べて異なる形態を示したりする場合のこと)。

 

肝心の芒については逆に、オニカナやハカタシダの裸葉で発達する場合があります。

f:id:shidasagashi:20170819224940j:plain

上がハガクレの裸葉。下がオニカナの裸葉。

比べるとわかりますが、オニカナ裸葉の芒発達バージョンでは、芒がやや不揃いであること、オニカナで芒と認識する突起には葉身の部分が多く含まれますが、ハガクレでは白い革質?の部分がオニカナの倍程度あることで識別できそうです。

まぁ裸葉同士でなら、葉の厚さでも識別できそうですね。

サツマシダ

種名:サツマシダ(Ctenitis sinii (Ching) Ohwi, Dryopteridaceae)

解説:一番かっこいいと思うシダ(個人的に)。

場所:鹿児島県本土

確認日:2017.6.17、2017.8.8

f:id:shidasagashi:20170817231236j:plain

鹿児島シリーズもここで一息入れようかな。サツマシダ。

鮮やかな黄緑色と金属光沢のある褐色の鱗片のコントラストが美しいシダです。

日本ではごく限られた地域に分布してます。

 

f:id:shidasagashi:20170817231215j:plain

けっこう大きくなり、この個体では葉身だけで70cm近くありました。

 

 

f:id:shidasagashi:20170817231230j:plain

Tectariaチックな印象もありますが、今はカツモウイノデ属にされています。

各軸には赤褐色(と赤紫の間くらいの色)の鱗片が密生しています。

明るい黄緑色なので若い葉かと思いがちですが、これで成熟した実葉になります。

 

 

f:id:shidasagashi:20170817231224j:plain

葉身頂部の裏面。ソーラスは軸と辺縁の中間に広く不規則に散在しています。

包膜は無く、ツクシイワヘゴみたいにどっしりとした大きなソーラスです。

 

 

f:id:shidasagashi:20170817231308j:plain

側羽片の裏面だとこんな感じ。中軸に鱗片がびっしり。葉はなんだかのっぺりとしていて独特です。

 

 

f:id:shidasagashi:20170817231246j:plain

葉柄基部の鱗片は毛状で密生しています。人里で普通に見られる種にはこういうタイプの種はいないので、初めて見つけた時は驚愕でした。

 

 

それにしても、オークションに出されてたり栽培をアピールしてる人がいてびっくりしました。珍しいもの好きで希少種育ててますとか何も名誉なことないからな。他人のすることに文句は言わんけど、希少種とは節度を持って付き合ってほしいものです。

キュウシュウイノデ

種名:キュウシュウイノデ(Polystichum grandifrons C.Chr., Dryopteridaceae)

解説:やや頂羽片を生じるイノデ。

場所:鹿児島県本土

確認日:2017.6.17、2017.8.8

f:id:shidasagashi:20170816212340j:plain

まだまだネット上には形態情報の少ないイノデ様です。思いの外すぐに見つけることができました(通常、自生状態ではほとんど見る機会の無いイノデです)。

よく見るイノデ類に比べてぼってりとしている感じがわかるかと思います。

 

 

f:id:shidasagashi:20170816212353j:plain

これは雨の時の写真ですが、成熟した実葉でも明るい黄緑色をしています。葉身の頂部が急に狭まり、やや頂羽片状になっています。これがキュウシュウイノデの特徴です。

 

 

f:id:shidasagashi:20170816212359j:plain

葉身頂部。ぼってりしていますね。

 

 

f:id:shidasagashi:20170816212412j:plain

側羽片の様子。小羽片は丸っこく鈍頭で、辺縁には先端がやや芒状の細かい鋸歯があります。近隣でよく見られるイノデやサイゴク、モドキとはかなり異なった風貌です。

また、小羽片同士はツヤナシイノデのように明らかに重なり合っています(サイズ感は全く違うんだけど)。

 

 

f:id:shidasagashi:20170816212516j:plain

裏面の様子。ソーラスは中間性で、小さくついています(胞子を散布してしまった後だからかな?)。

小羽片基部上側は鋭頭の耳片となっています。私の指と比べてわかるように、小羽片は他のイノデ類に比べて大きいです(指のサイズは標準的なつもり)。

 

 

f:id:shidasagashi:20170816212347j:plain

葉柄上部の鱗片の様子。

狭披針形から線形といった具合で、基部の辺縁は毛状になっています。

 

葉柄基部の鱗片は撮り忘れ(笑)

また今度行った時にでも撮影しておきます。

まぁでも葉身だけでも特徴的だから...いやでも雑種の判断には重要な形質ですものね。