しださがし

福岡県から九州各地で見つけたシダ植物について紹介していきます。無断での転用・転載は禁止。

ヒロハヤブソテツ

種名:ヒロハヤブソテツ

(Cyrtomium macrophyllum (Makino) Tagawa var. macrophyllum, Dryopteridaceae)

解説:各羽片が巨大なヤブソテツ。

場所:福岡県南部(山地などを中心に多分全域に分布)

確認日:2018.6.17

f:id:shidasagashi:20180630155731j:plain

ヒロハヤブソテツ。湿潤な環境でよく見るように思います。この個体はちょっとした滝のすぐ側の林床に生育していました。

羽片数が少なく、各羽片が大きく幅広いことが特徴です。羽片数は最大で8対程度にはなります。

 

f:id:shidasagashi:20180630155347j:plain

ヒロハヤブソテツの最下側羽片。

基部は円形で、重なり合うほどに広いです。形状は短広ですが、普通ヒラオヤブソテツよりは明らかに幅広です。

 

f:id:shidasagashi:20180630155208j:plain

ヒロハヤブソテツの葉身中部の側羽片。

側羽片の基脚は円形で、ツクシヤブソテツ(90度より狭いくさび形)に比べて明らかに円いです。

 

f:id:shidasagashi:20180630155338j:plain

ヒロハヤブソテツの頂羽片。

他のヤブソテツ類に比べ、幅広の大きな頂羽片です。

幼株でも頂羽片が目立つため、すぐに本種とわかります。頂羽片と1対の側羽片をつけている状態の幼株をよく見かける気がします(頂羽片だけの幼株も見かける)。

 

f:id:shidasagashi:20180630155214j:plain

ヒロハヤブソテツのソーラス。

他の種と同様に葉裏の全面に散在します。

 

f:id:shidasagashi:20180630155221j:plain

ヒロハヤブソテツの包膜。

全面が灰白色の場合がほとんどですが、この個体は中央部がやや褐色でした。

 

f:id:shidasagashi:20180630155227j:plain

ヒロハヤブソテツの葉身基部中軸の鱗片。

鱗片は細く小さめです(ツヤナシヤブソテツ比)。

 

f:id:shidasagashi:20180629205412j:plain

ヒロハヤブソテツの葉柄基部お鱗片。

濃褐色の鱗片をやや密につけます。