オシャグジデンダ
種名:オシャグジデンダ(Polypodium fauriei Christ, Polypodiaceae)
解説:高嶺のシダ、的な冬緑性のやつ
場所:福岡県東部
確認日:2016.11.20、2018.3.25、2018.4.15
「高嶺のシダ」と書いたのは、県内で見られる主な個体群のだいたいが高木の樹上に着生しているため。笑
冬緑性なので、秋口から葉を展開しているものと思いますが、冬になると目立つため、自生地ではちらほらと見かけます。
この写真のように、希には手の届く場所に生えていたりします。
カラクサシダが変色し始める時期でも、割と綺麗な色を保っていました。
ちなみに通常の生育環境はこんなところ。真ん中の高木の上の方についているのがわかるかと思います(わりと綺麗な写真になってた笑)。
こんな感じに。
同じく冬緑性のアオネカズラよりは湿潤な環境を好んでいるような気がします。
オシャグジデンダの葉身頂部の様子。
明瞭な頂羽片的なものはなく、裂片の辺縁には微細な鋸歯があります。
オシャグジデンダのソーラス。
小さな実葉のためあまりついていませんが、中間性であることはわかります。
オシャグジデンダの根茎。
チリチリな褐色の鱗片がついています。太さは3mmくらいでした(※これは小株)。
標本にすると葉身がぐるっと丸まります(押さえが甘い場合)。