しださがし

福岡県から九州各地を中心に見つけたシダ植物について紹介していきます。無断での転用・転載は禁止。

オクマワラビ

種名:オクマワラビ(Dryopteris uniformis, Dryopteridaceae)

解説:低地から山地まで広く分布する種

場所:福岡県の西部

確認日:2019.6.9

f:id:shidasagashi:20190814210222j:plain

一般種のオクマワラビです。クマワラビと対になるような種で、ソーラスのつき方等が特徴的なため、シダの入門種とされています。アイノコクマワラビを初めて見つけた時は感動しました。笑

 

f:id:shidasagashi:20190814210203j:plain

オクマワラビの葉身(実葉)。

クマワラビに比べるとややホッソリとした全体形状で、オクマワラビではソーラスがついた部分が萎縮しません。

 

f:id:shidasagashi:20190814202054j:plain

オクマワラビの最下側羽片。

深裂〜複生(独立)します。

 

f:id:shidasagashi:20190814202103j:plain

オクマワラビの葉身中部の側羽片。

 

f:id:shidasagashi:20190814202110j:plain

オクマワラビの葉身。

葉脈は凹みます。クマワラビよりは浅めです。

 

f:id:shidasagashi:20190814202119j:plain

オクマワラビのソーラスは、葉身の上半部(〜2/3程度)につきます。

 

f:id:shidasagashi:20190814202151j:plain

オクマワラビのソーラスの位置は軸寄り〜中間程度、クマワラビ比では萎縮しません(ソーラスがついていない部分の葉身と同じ)。

 

f:id:shidasagashi:20190814202131j:plain

オクマワラビの葉柄基部の鱗片。

ほとんどの個体は黒褐色ですが、クマワラビに近似するような褐色の鱗片の個体も稀に見られます。イワヘゴモドキに比べると鱗片は疎らにつきます。

 

f:id:shidasagashi:20190814202144j:plain

オクマワラビの鱗片の拡大(おまけ)。