シマシロヤマシダ
種名:シマシロヤマシダ(Diplazium doederleinii, Athyriaceae)
解説:ソーラスが軸寄りにつくシロヤマシダ近似種
場所:鹿児島県(本土)
確認日:2019.8.10, 2019.8.11, 2020.1.3
瑞々しい緑色を呈する特徴的なシダです。緑色というよりは翡翠色という方が適切かもしれません。シマシロヤマシダは、シロヤマシダに比べるとより丸っこく、裂片が幅広い形をしています。これは鹿児島県本土のもので、夏緑性とされていますが、冬には葉が傷む感じであり、どちらかと言うと半常緑的な性質かもしれません。
↓シロヤマシダ
シマシロヤマシダの最下側羽片。
シマシロヤマシダの葉身頂部。
シマシロヤマシダの葉身中部の側羽片。
シロヤマシダの葉身中部の側羽片(参考)。
シマシロヤマシダの小羽片は、基部が羽軸に密着しており、小羽片基部の裂片が羽軸に裏側から覆いかぶさるようについており、ほぼ無柄であるように見えます。また、裂片はシロヤマシダに比べるとより丸味があります。
シマシロヤマシダのソーラス(1)
シマシロヤマシダのソーラス(2)
シロヤマシダのソーラス(参考)
シロヤマシダのソーラス(参考)
シマシロヤマシダのソーラスは、軸に接するようにつくため、ソーラスが中間位置につくシロヤマシダとは明確に識別できます。また、シマシロヤマシダでは小羽片基部が羽軸に覆いかぶさるように密着していることもわかります。
シマシロヤマシダの葉柄基部&根茎
葉柄基部の鱗片は早落性のため、確認できませんでした。